ゴン吉

カラオケ行こ!のゴン吉のレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.1
思春期の中学生とヤクザの奇妙な関係をコミカルに描いた青春ドラマ。
原作は和山やまのコミック。 
齋藤潤が主演、綾野剛、芳根京子、八木美樹、橋本じゅん、やべきょうすけらが共演。 

岡聡実(齋藤潤)が部長を務める森丘中学校合唱部は、全国コンクールに例年出場する名門校であったが、その予選を兼ねた大阪府大会で3位となり全国コンクールへの出場を逃してしまう。そんな折、聡実はヤクザの成田狂児(綾野剛)から突然「カラオケ行こ!」と声をかけられる。狂児は組長の誕生日に開催されるカラオケ大会にむけて聡実に歌の指導を頼む....

合唱部部長の中学生と歌がうまくなりたいヤクザとの交流を描いた青春ヒューマンドラマ。
ヤクザとの腐れ縁を通して思春期ならではの問題をシリアスを交えながらコミカルに描いた楽しい作品。
脇役ながらもませた女子部員たち(八木美樹)の会話や天然のももちゃん先生(芳根京子)の「愛」もクスっと笑いを誘う。
巻き戻しできないビデオデッキや黄色と黒のストライプ柄の音叉などの小道具も秀逸で、数々のカラオケ曲や劇中映画も効果的。
終盤ではまさかの出来事により、”紅”♪の鎮魂歌に涙です。
「あいつは地獄へ行った」「紅だぁぁ!」 
エンディングはまさかのどんでん返しで、青春ドラマらしく上手くまとめてホッコリです。
「なあ聡実君 カラオケ行こ」 

2024.4 配信で鑑賞
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