高3娘が試写会で観て、「超絶面白かったから観て」と勧めてきていたのでNetflixで鑑賞。
その昔、暇を持て余しまくっていた頃はひとカラ4.5時間歌いまくっていたので、上手い下手は別として人よりは喉は強いと思う。
原作は若山やまによる漫画。
合唱部部長の岡聡実(齋藤潤)はヤクザの成田狂児(綾野剛)に突然カラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。組のカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける"罰"を回避する為に、何が何でも上達しなければならないという狂児だが—— 。
紅だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
狂児の18番(おはこ)はまさかのXJAPANの代表曲「紅」。劇中何度もこのシャウトが響き渡る。
冒頭雨が降り頻る中、ワイシャツが濡れて透けて見える彫り物からただならぬ雰囲気を醸しながら、聡実くんに発した狂児の一言目の台詞、「カラオケ行こ?」に痺れる。
男子中学生と暴力団の若頭補佐。
現実的には、こんな2人がカラオケ屋に出入りしていたら即通報だろうが、そんな固い話は抜きにして。
合唱での歌の練習とカラオケのそれとは似て非なるものだろうけど、そんな固い話も抜きにして。狂児はそれだけ藁にもすがる思いだったのだろう。
最初はヤクザを相手におっかなびっくりだった聡実くん。徐々に心を開き、彼らの距離が縮まっていく様子が良い。歳の差友情モノは、やはり鉄板に面白い。
聡実くんが狂児の声質に合っているとおススメした曲のラインナップも興味深い。恐らく、全男子が歌いこなせる安心安全な楽曲陣。
聡実くんを演じた齋藤潤くん。声変わりが始まる中学生という難しい年齢を実にリアルに演じていて感心した。今後が楽しみな俳優さん。
それにしても聡実くんの母を演じた坂井真紀の顔が変わり過ぎて、本気で認識出来なくて慌てふためいた。主婦感が出過ぎている!!
最後の展開にはほろりと涙が。
いやいや、こんなヤクザと男子中学生がカラオケに通う話で泣ける訳ない…なんて事はない。めっちゃ良い話。
彼らの友情がまだその先も続いていくようで、とにかくほっこり笑顔になれる。
聡実くんのアドバイス通り、自分の声に合った曲を選ぶというのはカラオケの基本だろう。あと、キーを下げる事も全然悪い事じゃない。男性は4つか5つキーを下げれば、女性の曲も歌い易くなるので参考までに。
余談。
今月東京から社長が来阪されるとの事。そういや去年も5月に来ていたな。一次会の飲み会の後の二次会は…
カラオケ…だと…!?
30人もの大人数で、何をぶちかますべきか。「紅」だけはやめておこうと思う。