鹿shika

カラオケ行こ!の鹿shikaのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.4
合唱部のコンクール終わり、ひょんなことから、ヤクザ・成田狂児の組で行われるカラオケ大会の練習を見ることになる。

どうも、仕事で山下敦弘監督の作品を見まくっています。
まず原作が大好きです!!
実写化が決定して、綾野剛がキャスティングされたときは原作ファンとして違和感しかなかった。
でも狂児じゃないけど狂児だったね!
聡実くんも原作から出てきた感じしたし!
というか綾野剛は『ヤクザと家族』のイメージだったから、こんなに面白味のあるヤクザもできるんだって思ったり。キャスティングしたのは挑戦だったんじゃないかとも思う。

山下監督にお会いした時に本作のことも聞いたんだが、
虚構のような存在の狂児は、綾野剛が演じたことで薄れたんじゃないかと言っていたが、確かに夢だったのか、聡実くんが作り上げたものだったのかは原作の方が強かったと後から読み返して感じた。

原作とは違うところでいうと、映画を見る部の描写は楽しかったな!
映画を見ながら、お互いの顔を見ずに会話するのとか、キャラの緩さが引きたってた!

職場の人が公開日に行ったらしくて、次会った時に「綾野剛の”紅”を聞くだけでも価値あるよ!」と大絶賛してた理由がわかった。

それより面白かったのは、奥田民生とか、紅以外の曲が上手かったところね。
他のやつ歌えば、カラオケ大会の最下位は免れるのに、あくまで”紅”にこだわってるってことが原作よりも表現されてて素晴らしかった。

あと団地に住んでる聡実くん、あんたが家で着てたポロシャツは安くても6万はする品やで。
そんなん着てたらあのダサい傘も実は高いんじゃないかと思っちゃうよ
鹿shika

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