原作の和山やまは『女の園の星』が腹抱えて笑うくらい面白くて、このカラオケ行こ!も和山やまの原作。
この原作は読んだことがないけど、ちょっとシュールでユーモアのある表現だったり、ちょっとおかしな人たちの描き方だったり、“らしい”なぁと思いながら見ていました。
綾野剛がヤクザ役なんていうと藤井道人作品のようなヤクザを想像してしまうし、最初はそんな雰囲気を漂わせているのだけど、主人公とであった第一声から「おっ、これはぜんぜん違うぞ」とその後の展開に期待が持てるセリフでした。
物語自体も伏線が貼られるなどしっかりしているし、思春期ならではの悩みが解像度が高く描かれていた。
立場も年齢も違う二人の友情のような不思議な関係にも胸を打たれるし、主人公の歌声がちゃんと上手くて説得力もあった。
そして、なにより綾野剛の歌声がしっかりと気持ち悪かった。
あんなにカッコ良くて3枚目でもある役を演じられる綾野剛すげぇ!と思いましたね。