このレビューはネタバレを含みます
【BLAME】
10年以上も前の作品だけど、こんな時期だから観れる作品。当時から、医療崩壊を招かないことが先決だとか、ロックダウンなどがきちんとストーリーに盛り込まれていてビックリ。
国民の忍耐、国家の統制は欠かせないが、やはり現場、院内での医者、看護師らの献身的な奮闘が何より大事な、感染症撃退の肝であると感じ入る。
今改めて、医療関係者に心よりの御礼と感謝、国民のひとりとして拡散防止に努めなければと思いを新たにする。
でも映画作品としてしては、今だから分かることも多い。
例えば、作中、強硬な都市封じ込め、移動制限を行うが、当時も法的根拠はなかったろうし、新型インフル特措法の成立・施行後なら尚ありえない虚構だと気づく(このひと月で随分とその手の知識も増えました・笑)。
1000万人超の死者とかあまりに突飛な致死率、なのになにその簡易な防護服とか、フリーの感染症研究者が単独でワクチン開発ってなにそれ、アニメか漫画か!?とまぁ、いろいろ粗やら都合よすぎる設定も目立つ。
なにより、お涙頂戴のベタな演出が、あぁ邦画だなあと、後半ダレる。
こんな時期だから観れる作品。
さ、次は『コンテイジョン』(2011米)だな。
#movie, #movie2020