ヒノモト

有吉の壁 カベデミー賞 THE MOVIEのヒノモトのレビュー・感想・評価

3.8
バラエティ番組の無茶振りから生まれた作品。
映画館には行けませんでしたが、配信で観ました。

番組本編での無茶振り場面があっての映画につながる流れになっていて、スピーチした本人が脚本監督を務めていることもあって、意外と本気度が伝わってきて、楽しかったです。

「ドライブ・アイ・サー」
トムブラウンみちお脚本監督作品
卓球少女の復讐劇的おもむきで、「ベストキッド」的な地道な練習の先に対決がある王道スポ根ぽいんですが、トムブラウンらしいちょっと狂った描写が結構あって、突っ込みどころ満載ですが、ちょっとわかりにくさもありました。水卜麻美アナも出演してます。


「万引き裸族」
空気階段もぐら脚本監督作品
全裸で万引きをするというポリシーを持った疑似家族のドキュメンタリーテイストの作品で、ドキュメントなショットとドラマコントなショットが上手く相まって映像のインパクトは一番大きかったです。
くず人間っぷりと悲哀の見せ方が秀逸。佐藤栞里さんも出演してます。


「秋定麗子物語~ A Pioneer of all things~」
友近脚本監督作品
良くも悪くも友近ワールド全開。秋定麗子という女優の半生を端的に描く物語でこってりとしたVシネマのような世界観ですが、ちょっとダイジェスト感があって、もう少し長くキャラクターを見せられたら面白みが上がったように感じました。寺島しのぶさんナレーション。


「まっぱ MAPPA」
パンサー尾形脚本監督作品
スピーチの時点では全く内容が見えなかったのですが、「菊次郎の夏」的な世界観で、少年との交流を描く感動作品になっていました。尾形さんのギャグは滑りまくるのですが、それも含めてドラマとして観ると味になっていて、ちゃんと葛飾の撮影もあって、予想外に微笑ましい作品でした。


短い制作期間でそれなりに見応えのあるショートムービーになっているのはキャラクターも含めて脚本力も感じることができました。

上映後には舞台挨拶も少し観られました。
有料ですが、これからでも配信で観られるようなので、興味のある方は観てみてはいかがでしょうか。

アメブロでは、本編配信先リンクと各作品のメイキング動画が見られるようになっています。ご興味がありましたら閲覧ください。

https://ameblo.jp/hinomoto-hertz/entry-12748010348.html
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