あまのうずめ

ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブルのあまのうずめのレビュー・感想・評価

3.0
凄腕の金庫破りシッカンことイェンソンにハリィ、ドリス夫婦にラグナルの4人は硬貨を盗み、あと一歩というところでシッカンを置き去りにして逃げる。シッカンは服役し出所を迎える3人。シッカンは刑務所の図書室でフィンランドの言い伝えの秘宝を次に盗もうと提案するが、3人はそれぞれの生活を送ると共同生活を終わりにする。
スウェーデンの大企業の代理人ヴァルはフィンランドの博物館で王冠が見つかったことで、アドレルシェーナを王にする国民投票を始めようと動き出す。


▶︎「裏切りのサーカス」のトーマス・アルフレッドソン監督がスウェーデンで人気の「イェンソン一味」をリブートしたコメディ。ストーリーは見覚えがあって、色調・カメラワーク・編集・美術は70年代を思わせる作風だった。敢えての演出だったのかは本家を知らないので何とも言えない。

アナログな盗みの手法や飄々とした登場人物、音楽の重要な役割も微笑ましいが、監督の振り幅の方というか変わり身の方が印象に残る。本国の人気作で本国で人気俳優の出演者たちとのことで日本人には分かり難い作品なのかも知れないと思った。