Yuuki

FALL/フォールのYuukiのレビュー・感想・評価

FALL/フォール(2022年製作の映画)
4.0
フリークライミング中に夫を事故で失い、51週間も塞ぎ込むベッキー。そんなある日友人のハンターが訪ねてきて、立ち直ってもらおうと新たなクライミングの計画を立てる。それは今は使われていない600mの電波塔に登頂するという恐怖そのものだった。渋々同行し、恐怖を乗り越えててっぺんで彼の遺灰を撒き、よし吹っ切れた!さあ降りよっ!ゲッ!ハシゴ壊れた!降りられない〜!な話

映画を愛し、映画に愛されているのでオンライン試写の招待いただきました。いつもありがとう…。分かりやす過ぎるキービジュアルのワンシチュエーションスリラーとして公開前から話題になってたやつ。海の底で取り残される「海底47m」、沖で取り残されてサメに狙われる「ロスト・バケーション」、台風洪水ワニの「クロール 絶対領域」など、こういう閉鎖空間でのパニックものはだいたい女性が主役がちですね

そして、電波塔、高過ぎる!!!ところどころCGっぽさは見えてしまうものの、おまたがヒュンっとしてしまう老朽化の進んだ電波塔(スカイツリーとほぼ同じ高さ)でわちゃわちゃする圧倒的高所の描写はなかなか見応えありました。水が入ったカバンも少し下のアンテナに引っかかってしまったり、ドローンやフレアガンもありつつも全然うまいこといかないもどかしさ、一つの場面しか使わないスリラーものの教科書を見ながら作ったような展開は映画としては安定感はありました(てっぺんは圧倒的不安定ではある)

ただ、教科書に添いすぎたのか中盤以降のひねりを効かせた展開は割と他ので見たな…という印象は拭えずではあったかな?高所というオリジナリティはありつつも、やっぱり動けなさすぎて自由度が少なかったのかも。ただ、娘の身を案じる優しいパパ役でジェフリー・ディーン・モーガン(TWDのニーガン)が出てて、「優しいニーガン…」となるのでそれは良かったです。総合的には600mの電波塔は圧巻!2月公開とのこと。敬具
Yuuki

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