「主人公と友人が勝手に進入禁止の電波塔に上って頂上に取り残される」という自業自得としか言えないストーリーなので、Youtubeでトレイラーなどは見ていたが、「見ても感情移入できなさそうだなぁ」と思い見る予定はなかった。しかしながらSNSでそれなりに評判が良かったので鑑賞。
主人公は気が弱く、押しの強い友人に引っ張られて登る、という流れになっていたり、元凶の押しの強い友人もそんなに悪い奴じゃないのが描かれていたりして、「確かに自業自得なんだけど死ぬのはかわいそう！」というくらいの感じで感情移入して見れました。
あと「高いところに取り残される」というテーマだけで２時間持つのか？と思ったが、そこまでダレることなく鑑賞できた。軽装備で登ってきた中で、鉄塔の頂上に取り残された主人公たちが身に着けているものなどを利用して色々アイデアを試していくのは「オープンな空間での密室サバイバル」という新たなジャンルであったので新鮮。
あとは鉄塔のサビついたハシゴやネジ、登っていく途中にある空の鳥の巣という映像だけですごい不穏な空気が出ているのが演出として面白かった。
映画館での鑑賞推奨。
