この映画を100%楽しむのなら劇場で観ることが一番であろう、家で観るくらいなら観なくて良いだろうと判断しました。
公開して日も経っているのになかなかの人入り。皆様そんなにも高いところに登りたいのですか‥。
ソリッドシチュエーションスリラーものなので人間ドラマだとかは二の次です。
お目当ては足のすくむような圧倒的な没入感と恐怖を体験することです。
ところがあれあれ‥？何も感じない‥。
金属の軋む音や外れるボルト、絶えず吹きすさぶ風の音、視覚的にも聴覚的にもフルスロットルで確かに高所表現されているのに、ハラハラしない‥ヒュンってならない‥。どうして‥？？
なぜかはわかりませんが、期待していた体験はできずに終わりました。そうなると何を楽しみに観ればよかったのでしょう。チェリーパイかなぁ。
しかし、終演し、劇場に明かりが灯ると周りでは「手汗がすごい」とか「鳥肌が立った」とかザワザワしていたので、自分の共感能力がバグっているだけだと痛感して少し悲しい気持ちになりました。
久しぶりに終演後にあれ程のザワザワをききました。これも映画館のいいところの一つですよね。
観ている途中はうーんと思っても、観終わってザワザワする映画を観ることはできたのはよかったし、共感能力の欠落の悲しい気持ちの反面、このような嬉しい気持ちもあって、トータルだとやっぱり観に行ってよかったかなと思います。
ちなみに過去一で劇場で観た高所が怖く没入感がすごかったのは「ロード・オブ・ザ・リング王の帰還」のデネソールが火だるまで城から転落するシーンです。
