ひろるーく

FALL/フォールのひろるーくのレビュー・感想・評価

FALL/フォール(2022年製作の映画)
3.3
僕は高いところが苦手である。
高層ビルもちょっと怖いし(地震の時にかなり揺れる)、ジェットコースターも怖い(落ちたら、止まったらどうしようと考えてしまう)ので、乗らない。

でも映画の中なら大丈夫。怖いけど観てしまう。

この映画FALLは、映画館で観ようとも思ったけど、やはりちょっと怖かったので動画配信を待った。そして観た。小さい画面で。

物語はロッククライミング(アルパインクライミングなのかな)を趣味とするベッキーとダンのカップル。そしてその友人のハンター。
ある日3人でロッククライミング(相当の高さの崖)をしていると、ダンだけが落ちてしまう。そして亡くなる。

失望のベッキーは約1年、他者との連絡を絶ち、酒を飲み続ける毎日。父親からの連絡さえ無視し続けている。

そんな彼女を励まそうと、クライミングの友ハンターが、約600メートルの高さのテレビ塔を上る計画を持ちかける。
そしてその頂上で、ダンの遺骨を蒔き、供養しようと。

あまり気が乗らないベッキーだが、ハンターの(しつこいほどの)誘いに、ついに応じて、約600メートルのテレビ塔を登ることにする。

そのテレビ塔だが、もうかなり古いもので、取り壊しが予定されているもの。
錆び付き、所々ネジも外れている。そしてなんといっても細い。
その細くて超高いテレビ塔を、そこに備え付けてある「はしご」を使って頂上まで登ろうというのだ。

早速、登り始め、障害を乗り越えついに目的の頂上(というか一番高い踊り場)にたどりつく。
喜び合う二人。その場所からの景色の素晴らしさにベッキーは辛い日々を忘れる。

と、ここまではまあ、超高いところを登るという(僕にとってはゾワゾワする)アクション映画。ここまでが約40分。
残りの1時間ほどに、スリラー映画要素が加わってくる作品となっている。

だいたいパニックものとか、ホラーとか、ハラハラドキドキさせる映画は、向こう見ずな、人の言うことを(とことん)聞かないおバカがいるのだが、それがこの作品ではハンター。なかなかの憎たらしさである笑

ほとんど作品に関して説明することはないのだが、とにかく超高所の特撮技術の素晴らしさは評価したい。僕はずっとゾワゾワしていた。
もちろん映画自体の狙いがそれなので、作品的には成功なのかもしれない。

しかし、最終的に僕はかなり肩透かし感があったので、特にラストの端折り方はなんなのだ、と思ったので、ちょっと厳しい評価にしました。

ということで、ゾワゾワ感に関しては3.6点。物語的には3.0点。
ということで間を取って、3.3点にしました。
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