人間って、なんでそんなことすんの？ってことやりますよね。でも動機なんてなんでもいいんですよね…。むしろ明確な動機などいらない、後付けでもいいから、やりたいことやれってことで。そういう衝動とか、いろんな行動に意味を持たせようとしたら三代欲求以外全て否定できる気がするし、そもそもじゃあなんで映画観てんだよって話。…私はこういう自分では発想もできないし、やれと言われても絶対できないようなことやってる人達すげーってなります。まあそもそも日本人は遺伝子レベルでビビり。
この映画は、死を持って生を語るといいますか…生きててもやりたいことやんなきゃ死んでるのと変わらんよ！って感じでした。
あと…まだ祖父母以外の身近な人の死を経験していないのですが、友人の死など経験した人には別の刺さり方するんだろうなと。
それと女子（身体的でなく心がだとしても）2人ってのも肝かと。これもこの手の映画には珍しく、心が女性の方の方が刺さるような会話内容な気がしました。
何か自分にとってデカいことで落ち込んでいる人の背中も押すだろうなと。
そして死がよぎる中、2人のドラマ展開はなかなか見応えがあったし、イラっとするところはありませんでした。
こちらは物理的に死においこまれているから全然違うかもしれないけど、精神的に追い込まれて死をリアルに考えたというか、それしか選択肢が無くなったように思えた時、まだイケる時はその時だけ俯瞰の自分が現れて思いとどまらせるというか、少しでも生きる術を提示してくるんですよね。
って、なんか筋とちょっと違うかもしれないけれど色々と考えさせられる映画でした！
地上600mの景色が続くので肩凝りそうでしたが、映画の長さもちょうどいいし、この手の映画では珍しい（？）最後にこの映画はこういう教訓だよ！って言っちゃう優しさも好感もてました。
映画って素晴らしいですね。
