このレビューはネタバレを含みます
いやー最強のチンさむ映画でした（笑）僕はそこまで高い所ダメなわけじゃないですが、コレはきますね（笑）
思い付いたシチュエーション自体が強いので、多少牽強付会でも成り立つ作品だと思うんだけど、割と脚本もしっかりしてて、ちゃんと伏線回収して来るんですよね。もちろんラス前のドンデン返しは唸りましたし、トータル面白いです。
さてちょっと核心に触れるのですが、生き残ることが本作のテーマだったのか？主人公の「再生」がテーマだったのか？でかなり評価が変わる印象です。
もちろん地上600メートル、ほぼ2人だけで2時間の物語を持たせた監督の力量は素晴らしいです。ダンナの死も、親友の死も受け入れられない主人公は、鉄塔という巨大な現実をいかに克服していくのか？主人公の現実との対峙という部分に特化したラスト15分。
僕的には、多少駆け足で甘くはありますが、伝わるから良しとしてます（笑）
しかし、青空に映える鉄塔は美しかったですねー。あの引きの絵を撮りたいがためにこのシチュエーション？と思ってしまうほど完璧な一枚絵でした。
