このレビューはネタバレを含みます
景色にほぉ〜と驚く瞬間が多数あるロケーション最高なリミットスリラー。
フリークライミングで夫を亡くした主人公がその過去を払拭する為に親友と電波塔に登るという単純明快なストーリー。
山で夫を亡くしたのに電波塔？登ることというのは微妙に繋がってるようで繋がってはなくないか？という疑問もありつつ。
半ば親友に押し切られる形で参加することになった主人公と、ユーチューバーバリバリの親友との温度差、やがて明らかになる真実。
ちょっとずつ話が進み、ちょっとずつ深掘りされていく二人の関係、というようにダラダラとした中弛みは特になく情報の拡げ方とアイテム等の使い方が上手い印象。
ブラジャーや靴、ドローンなんかを良い具合のタイミングで主人公達が気付いて上手い具合に使ってピンチを乗り切ろうとするもやっぱりトラブルで上手く行かない、という展開の仕方もワンパターン気味だが希望と絶望感とのバランスも良い。
親友が早い段階で死んでいたというのは、急に彼女がやけに淡々と達観した感じのキャラになっていた段階で妄想的なキャラクターなのかとは思っていたが。
程よくスリラーやサバイバル感を味わうにはうってつけの映画じゃなかろうか。
