前作が良かったので楽しみにしていた。
脚本や演出等、一本の映画作品としては前作の方が地味ながら練られていて高級感があるが、ドラゴンボール的派手派手サイキックアクションとしては今作の方が大盛りで、また違った良さがある。乱暴な例えになるが、前作が欧州的なら、今作は米国的な雰囲気。自分はどちらも甲乙付け難い。
相変わらず美女ばかり出てくるが、中でも主人公は千人以上のオーディションを勝ち抜いただけあって、表情や仕草など絶妙にハマっていて最高だった。基本的に無表情で意志や感情のない、つまり演技力云々の役柄でもないので佇まいの雰囲気が大事だが、見事にその魅力を焼き付けている。彼女の顔面や立ち姿によって画面が成り立っている箇所がたくさんある。
製作陣は本シリーズを魔女ユニバースと銘打っていろいろ展開していきたいらしく、また今作での様々な勢力の登場っぷりを見ていると、何となく次作以降はよりとっ散らかっていきそうな気もするが、それも含めて非常に楽しみ。好きなシリーズがまた一つ増えた。
ところでこの黒幕の「組織」は、めちゃくちゃ莫大な予算やネットワーク、戦力や諜報力を持っている割に、前作でも今作でも少女の居場所を特定するのだけは妙に苦手なのが面白い笑。毎回すぐ近くに、それも割とわかりやすく潜伏しているのに！
