トムトム

イコライザー THE FINALのトムトムのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.5
みんな大好きロバート・マッコールさん最後の大暴れ。

奇しくも同じ2014年に登場した“なめてた奴が実は殺人マシーンだった”物の二大巨頭「ジョン・ウィック」と「イコライザー」が同じ年に完結するとは感無量です。

最初は同じようなテイストで始まった両作も回を重ねる後に独自性が出て最終的には別物になりました。

やはり今シリーズはマッコールさんというキャラクターに負うところが大きいです。

開始直後からフルスロットルのゴア描写で観客を映画に引き込みますが、マッコールさんの登場までの演出が完全にホラー映画の怪物登場シークエンスです。

その後は下町に馴染んでいくマッコールさんがゆったり目で描かれます。

最終作と言う割にすごく小ちゃい話になったような気がします。

悪者達が街を牛耳ろうとかなり酷い事をやってきますが最後にマッコールさんに大虐殺されるのは確定しているので観客としては「後ろでマッコールさんが睨んでるよ〜」とドリフのコントを観ている気分になります。

普通の映画のキャラクターに比べて発火点がかなり低いというか警告を無視したら殺すのではなく警告をしたらその足で殺しに行くマッコールさんが素敵です。

なんか殺しを楽しんでますよね完全に。

「明日殺しに行くぞ!」というマフィアのボスの家にその夜のうちにカチコミをかけるマッコールさんが素敵です。

ジョン・ウィックが血まみれ汗まみれ、息も絶え絶えで戦い続けるのに対してマッコールさんの鼻歌まじりで殺す感が今作の魅力の一つです。

これでマッコールさんともお別れかと思って映画終了まで見ましたが……
全然終わってないやん。

というか「THE FINAL」って勝手に付けた邦題なんかい。

デンゼル・ワシントンやアントワン・フークアは結構続編に乗り気みたいなんで無限に続けて欲しいですね。
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