今度のロバート・マッコールは
最も速く、最も残虐な仕事人だった。
イタリアを舞台に麻薬組織と繋がり
街を牛耳るマフィアを壊滅させるため
元CIAエージェントが戦いに挑む
アクション・スリラー。
今作品の構図はわかりやすく、
心安らぐ居場所を守るため
そして、虐げられている
街の住人を助けるために
戦いを決意する
マッコールの姿を描いている。
劇中悪人(敵)に対してあそこまでの
残虐性を持てるのは
善人が踏み躙られる
理不尽な世界に対する怒りと
悪に対する憎悪の表れなのだろうか
どちらにしても容赦ない攻撃は、
まるで魔物のように見える。
また、殺害した相手を見つめる
マッコールはまるで殺人鬼のようであり
この作品はスラッシャー映画なのか
と感じてしまうほど凄まじい。
何よりも華麗に屍の山を築いていく
その姿に悪魔を見ているかのようだった。
一方でマッコール自身も
そんな自分がただの殺人鬼に
なり下がらないために
自分自身の居場所を守ることを
決めたのではないだろうか。
この作品は
ミッション・インポッシブルのような
派手な立回りはない故のリアルアクション
となっている。
そして、今回の作品でファイナルを
迎えることとなる。
しかし、悪に対して容赦ないマッコールは
再びその牙を剥くかもしれない。
わたしは、
その時を楽しみに待つことにしたい。
