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イコライザー THE FINALのtakatoのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.8
 一作目が大好きだったのですが、二作目はそっちじゃねぇんだよ…って方向に進んでしまって正直ガッカリでした。そこからの〜の三作目だったので期待半分不安半分で見に行ったのですが、不安の方が的中でした…。


 私にとって一作目の魅力は、現代の必殺仕事人というよりタイガーマスク的な、もっとわかりづらい例でしょうが「修羅の刻」アメリカ編というか、こんな白黒ハッキリしない薄情な世の中でも、袖触れ合っただけの他生の縁でも立ち上がる義の漢がいる!って点だったのだけど、それが弱くなっている…。


 代わりに、知り合いに迷惑かけてるやつをサクっと始末しちゃったら、実はそいつは凄く悪い組織に繋がってて〜な正直あんま面白くない部分に尺を取られちゃって…。というか、本作だと明らかにマッコールが全部やったって町の人にバレバレやろ!。あんな微笑ましい感じで仲良くサッカーの勝利を祝ったりできないでしょ。あと、せっかくロリを出してるのに無駄ロリでしょうがない…(これだからロ○コン精神がない奴は)。


 そこは、もうマッコールとロリの二人でダブル主演くらいフォーカスして絆をちゃんと築いて、その上であの子がもっと酷い目にあって(やっぱりちいちゃい女の子が苦しむってのはイイね!。平山夢明さんのポニョ談義より)、それで絶対あいつらぶっ殺す!って気持ちに持っててくれればそれで良かった。それがなくて、実は大きな組織と繋がってて〜な話をやられても、なんか自警行為の言い訳じみて感じられた。


 それでラストは、みんなは知らないけどロリっ子だけがマッコールさんが助けてくれたんだ!ってわかるけど、彼はもう飄然と去っていて〜みたいな流れをやってくれないと。それがグッとくるお約束でしょ。振り返ったらもういない…ショットをやってくれたらより良かった。


 あと、もう一つの魅力だった今まで以上にスピーディーで理にかなったアクションをスローとかを使わずに見せる!。相手複数に囲まれてて丸腰でも、相手の武器や環境を利用してあっという間に始末する!。銃を頭に突きつけられてても、一瞬でその銃を奪って逆転する!。そういう見せるアクションが二作目から減少して、代わりにブギーマン化というか、もうホラー映画の悪役じゃん!になっていっちゃって暗闇の不意打ちばっかになっちゃったのも残念。もっと新しいアクションの地平を開いて欲しかったのに…。という訳で正直勿体ないシリーズになっちゃったなぁ…というのが率直な意見です。
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