ハル

イコライザー THE FINALのハルのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
4.0
“back to back to back”のPart3。
あのデンゼル・ワシントンの人気シリーズが再び帰ってきた。

今回はいきなり戦闘からのスタート。
理由は後々語られる形で、のっけからフル・スロットル。
しかし、ちょっとした油断で負傷してしまい、たまたま拾われた人格者のお医者様に治療を施される。
彼の優しさが仇になってしまったシーン…でも、ここは彼らしいね。

島の人々とも仲良く生活していく姿はいつもながらのロバートおじちゃん。
このシリーズが支持されている一番の要因は彼の人柄にあると思うけれど、変わらずのジェントルマンがいて微笑ましい気持ちに包まれた。

そして、ヒーローが輝くには敵にも引き付ける“何か”が必要。
ということで、今回の悪役にあたるイタリアンマフィアのえげつなさは凄まじかった。
「こんなクズが世の中にいるの?」って、レベルの極悪軍団。
みかじめ料を払えないやつは殴る蹴るは当たり前、何なら殺す。
さらには事件を調べようとした警察官までボコボコに。

その現状を見かねて、ゆっくりと着実に仕事人が動き出す…
おぉ、待っていました!この展開を。
シリーズを見てきた人ならお決まりな流れ、何度体感してもくせになる。
相手が腐っていれば「遠慮はいらない。徹底的にやっつけてください!!」と、気持ちを乗っけられるのがいい。
いつもながらの無双ぶりで全員八つ裂きの死刑執行。
ビビりまくって瞬殺されたラスボスの“ピエロ”感ときたら…憐れそのもの。

最後にさり気なく触れられるほっこりエピソードも最高だった。
逆説的に明かされていく、彼がイタリアにいた理由と自分には関係ない組織を潰した意味。
自己の利益を全く考えない彼の優しさに胸を打たれて終了。
三作通じて思うこと、それは“ロバート・マッコールは絶対にブレない”
老戦士のラスト・ダンスを心ゆくまで堪能し、大満足な気分。
ちなみに、相互の“Shirorin”から教えてもらい気づいたけど、原題には『FINAL』の文字がないわけで…もしかしたら、いつかまたその姿を拝めるのかもしれないね。
でもいまはひとまず、お疲れ様です。
ハル

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