無敵の存在となったマッコールさん．早晩，水戸黄門化されるのは自明の事でした．であれば，悪党が悪ければ悪いほどにカタルシスの心地よさは，増し増しの増しになるわけでして，そういった意味では本作のヴィランは見事に役割を果たしてくれたと言えましょう．マッコールさんに土をつけるなんて，なかなかにできることじゃござんせんよ（えっ！そっち！！）．こんばんわ．三遊亭呼延灼です．
まだまだマッコールさん諸国漫遊記は続けられそうな感じもいたしますが，邦題はファイナルと冠されております．デンゼル・ワシントンさんのスケジュールをIMDBで確認しましたが，来年公開予定のグラディエーター２(その存在を今知りました！)が決まっているのみ．まぁ本シリーズの場合，数年おきの製作でございますので，首を長くして待っていたいと存じます．マッコールさんも，イタリアの彼の地に腰を落ち着かせる雰囲気もなかったことですしお寿司．
で，本作．フークア監督の手法が冴えわたっておりまして，緊張と緩和が見事．小市民達いい人，マフィア悪党，の軸がぶれてなくって，そこにCIAが追加される物語の集中力が分散されちゃう気がいたしましたが，そこはちゃんと収まるところに収まる，物語の邪魔はしない．うん，素晴らしい．やっぱ３作で終わらせるのもったいないですから，せめてエマ・コリンズさんが引き継いで，なんらかの形で続けてもらいたいものでございます．マッコールさんのスポット参戦とかのおまけも付けちゃって，さ．
