Eryyy678

イコライザー THE FINALのEryyy678のレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
4.3
冷たさと、暖かさが心地よい映画。

悪人は罰を受けなければならない。
やっていることは真新しさもなく単純なんだけど、この単純さが逆に新鮮さを感じさせる。
逆にいえば、描写力と魅せ方が丁寧ならば、変に趣向を凝らさなくても、映画というものは十分に楽しめるという好例。

″あなたは良い人間か、悪い人間か?″

マッコールがイタリア、ナポリにいた理由とは?
その地で彼は思いがけず、善良な人々を苦しめるマフィアの悪行に直面する。

暖かい住民との交わりと、マフィアによる暴力の冷酷さが同居する街で、マッコールは動き出す。

「私が迷った時」

正義の徒であるように見えて、実はかなり個人的感情に突き動かされ、その制裁のためには殺しも辞さないマッコールは、ある意味でマフィアの映し鏡のようにも思える。
無論、彼は犯罪行為など犯さない。
人を殺すということを除いては。

″わからない″

善人か、悪人か。彼は自問し続けることでしょう。彼がきっと、悪人ではないが故に。

マッコールがイタリアにいた、本当の理由。結局それが、彼という人間を映していたのです。
Eryyy678

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