元CIA工作員のロバート・マッコール（デンゼル・ワシントン）が、陰ながら社会の悪を裁いていく闇の仕事請負人「イコライザー」シリーズの最終章と銘打った３作目。
シチリアでの事件で瀕死の重傷を負ったマッコールは、辿り着いた海岸沿いの街で癒しと救いを得るが、この街の平和を脅かすイタリアン・マフィアの存在を知ると、イコライザーとして仕事を再開する。
勧善懲悪の分かりやすいストーリーだが、３作目にしてなお安定の面白さ。
瀕死の怪我を負った分、幾分おとなしい展開になるかと思いきや、殺しのエグさと、さらに早まった秒殺感に期待を裏切らない。
舞台となる街アルトモンテは、こじんまりと纏まっていて、可愛い街並みだ。
イタリアン・マフィアは、この街を地上げ屋紛いに嫌がらせしてマッコールを怒らせる。
地を這ってでも逃げようとするマフィアのラスボス・ビンセントを、ゆっくりと歩いて追うマッコールの姿は、正に死神だ。
デンゼル・ワシントンと「マイ・ボディガード」以来18年ぶりに共演するダコタ・ファニングの役所も見どころ。
これで終わってほしくない映画。
