一匹狼の必殺仕事人が唯一心を許している、DIA (国防情報局)時代の同僚との関係性を改めて知ることとなり心が大きく揺さぶられます。ラストを迎えあとのロス感がマックスになるじゃない…。
ジャケ写がホラーっぽいですが、ホラー要素はゼロ。パート3でラストとなるこのシリーズは“いつもの好きなお約束”を観ることができる安定感が嬉しい作品。危険な状況に陥ってしまった無実の人々に代わって正義の鉄槌を振るう元DIAエージェントに扮するデンゼル・ワシントンがひたすらかっこいいのです。彼のスキルが無力な善人に役立つのであれば躊躇することなく行動に移してしまうのがこのキャラクターの魅力ポイントではないでしょうか。
いつも鋭い洞察力で苦しめられている弱者を見抜き、彼らを苦しめる悪人を秒で蹴散らしていく彼が、今回はなぜか異国の地(シチリア)にいます。地元の人たちとのユーモアを交えた会話から気さくな人柄が伺えますね。なんか気軽に声かけても温かく応じてくれそう。
悪ワル悪なヤツが清々しいほどに一掃されるのを見て楽しむ映画なのに“いつもの好きなやつ”はこれでおしまい。しかもタイトルにわざわざFINALなんてダメ押しで入れちゃうなんて……。
続編待っていてもダメか。諦めるぜ。