Nob

イコライザー THE FINALのNobのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.5
シリーズ最終章にして邦題に「THI FINAL」と銘打ってはいるが、観終わった印象はいい意味でファイナル感はなかった。

古典的というべきストレートな任侠活劇をカッコよくシャープに描き、ややこしい現実を忘れて単純に勧善懲悪を痛快に酔う。義理堅く絶対に怒らせてはいけない男が悪を裁く姿はいつみても爽快だ。そして今作では、南イタリアの美しい風景がなによりも特別な得点源。

作品の特徴でもある凄惨な殺害ショーと微笑ましい人々との交流パートがバランスよく描かれており、ラストで冒頭のシチリアに行き着いた理由も明らかになるが、その理由がマッコールらしさを象徴していて和む。また、久々に共演となったダコタ・ファニング演じるCIAエージェントとの関係性も、シリーズならではであり感慨深いものがあった。

ファイナルの次は、是非ともフォーエバーで!
Nob

Nob