あまのうずめ

イコライザー THE FINALのあまのうずめのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.5
イタリア、シチリア島のワイナリーで殺人事件が起こり、建物の奥にマッコールが座っている。入って来た男に「お前が奪ったものを取り返しに来た」といい「9秒て選べ」と迫る。男を殺し出たところで少年にショットガンで撃たれ背中に当たる。フラフラになりながら敷地を出たが、車内で気を失っているところをジオに助けられ医師のエンゾの元に運ばれた。エンゾはジオに彼は転んだだけと念を押す。


▶︎『イコライザー』シリーズの“ファイナル”らしいが、原題を見て本当に最後で合ってるのか気になって仕方なくなった。もし次あったら「そして伝説へ」とか役者代えて「0」とかになるのかな?このシリーズでデンゼル・ワシントンはプロデューサーも兼務している。

イタリアのマルタモンテで傷の静養をし、町民との触れ合いの中で“居場所”を意識し始めるマッコール。故にこの地に蔓延るマフィアに憤り、マフィアがテロ組織と繋がるもんだから、マッコールは助けを呼ぶ。が実は助けを呼んだのではなかったとのオチや、何故シチリアだったのかがラストに分かり、スッーと腑に落ちる展開になっている。

助けを求める人全てを救えないが、“人生のタイミング”という言葉を使い、そこにあったことに対処して来たんだとの姿勢が、老年を迎えつつあるマッコールの誠実さの表れのようだった。

紅茶が出て来たシーンに思わず大笑いしてしまい、敵のアジトへの侵入もマッコールの強さより、相手の弱さが露呈してしまっていて苦笑させられた。

ダコタ・ファニングの成長ぶりも楽しめる内容になっている。