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丹下左膳餘話 百萬兩の壺のkinakoのレビュー・感想・評価

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)
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お宝の隠し場所が描いてあるというこけ猿の壺を探す道場の婿養子と、矢場に居候をする剣士の左膳を中心にした時代劇。戦前の作品とは思えないほど、脚本がいい。左膳やおかみが顧客の遺児の安につれない事を言ったりするが、面倒をよく見ているのが、彼らなりの優しさが出ている。安も彼らになついていて、自分を犠牲にする所もある。そこはかとなく寂しさも漂うが、人情味のある作品である。おかみの姉御肌気質や源三郎が嫁に頭が上がらない所とか、他にもいい所は沢山。終盤は一部カットされたままなのが仕方ないけど、残念。
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