Couperin

GOのCouperinのレビュー・感想・評価

GO(2001年製作の映画)
4.9
人は正体不明な物を嫌い、ラベリングしたがる。
よく分からないヤツはよく分からないヤツ、と根拠の無いまま無意識下で排除しようとして、そうやって小学生のイジメだって起きるわけだ。

【名前ってなに?バラと呼んでいる花を別の名前にしてみても美しい香りはそのまま】
今でこそLGBTの理解は広まりつつあるし、愛するという価値自体が変わっていて物質への愛情事例もある。だからこそ18年前のこの作品は、世に大きく爪痕を残したのではないかと思った。


劣等感から内心孤独で世界と敵対してきた彼が、椿との出会いで打ち明ける真の怖さを知る。それでも受け入れてほしくてラスト感情を爆発させたとき大きく心を揺られた人も多いのではないか。

今でこそ社会は多様化していくと受容のある時代だけど、こうやって問題提議して視聴者に思考を与える作品って廃れない理由があるんだって思いました。
Couperin

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