MCらんた

ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界のMCらんたのレビュー・感想・評価

2.0
ディズニー長編アニメにしては小品っぽい雰囲気はわりと好き。
大統領が冒険についてきちゃったりして、ある程度は狙って"小さく"作っている気はする。キャラクターの属性に関する世界観も、ようは"世界が100人の村状態"である舞台装置であり、その「狭さ」が作品のひとつのキーだとは思う。
ただ、他の部分の社会性が高い故に、エネルギー問題に関するあまりに安直な描写は危険にすら感じた。

シーンごとのアイディアが練り込まれている分、全体的なプロットはまたもや"先進的だが未熟な子供と保護的だが保守な親の対立と相克”。近年のディズニーとピクサーの長編映画はいくらなんでもこのパターンのシナリオが多すぎてウンザリする。ディズニー的にそれは普遍的な物語類型だと思っているのかもしれないが、単なるワンパターンとしか思えない。

冒険がテーマの作品で、メカやモンスターのデザインに面白さがない。この手のアドベンチャーなんてそれが作品の半分みたいなもんなのに。
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