超面白かった！
冒険したー！発見したー！という無邪気な満足感をくれる。
ただ、冒険とか発見って、犠牲を伴うことが多い。なんか謎の遺跡見つけて最終的に壊れます、とか。わちゃわちゃ追っかけたり逃げたりする過程でストリートやお店の商品やなんならお店そのものが壊れます、とか。
そういうのが、実は、ちょっと気になってたんだよね…あんま大きい声で言えないけどさ…な人にとっては、素直に喜びやすい結末が抱きしめてくるような作品だと思う。そんなこと気にしてる人いる？まさしく私です。
ひとつひとつの「面白い！不思議だなあ！」が、ひとつひとつパズルのピースのようにはまっていく、わあ、この世界はこのように成り立っていたんだ！と目の当たりにする快感がある。
主に描かれる親子3代の関係性も面白い。クスッとしたり、見守るしかなくてため息をついたり。
子が上手く打ち明けられない好きな人のこととか。割と家族には把握されてたり。見守り方に個性が出る。口の出し方にも。
築いた実績を、追い続けた夢を、手放すとしたらその理由は何であるのか。
それぞれの人が、大きな問題を前に、誰かに強制されて脳死で言うことを聞くのではなく、自分が納得した上で結論を出すところが良い。
話だけで納得できずに対立しても、自身の目に映る光景には向き合い、ちゃんと方向転換できるところも良い。
というか青い子が良過ぎた。
最初はどうにも何考えてるとか、感情表現とかが掴めなかったが、見終わった今はもはやその豊かな表現力に魅了されてる。魅了が解けない。
