このレビューはネタバレを含みます
事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもので、本作のカギとなる女性の足跡はフィクションよりも複雑極まるものであった。
幼少期に誘拐され、度重なる性的虐待、望まぬ出産という壮絶な人生を送りながらも多くの人に愛され、人を思いやり前向きに生きてきた魅力的な女性、およびその小さな宝物がなぜこのような短い命を絶たれなければならなかったのか。あるいは、そのような魅力的な人だからこそ邪悪な怪物に目をつけられてしまったのだろうか。
どうか天国では母子揃って幸せな日々を送っていてください。