“ダルマさんが転んだっ。”
»小説家デビューはしたものなの売れない男は、友人の元妻とその息子に自宅を譲り、自身は離れのプレハブで暮らす奇妙な半同居生活を開始し…それぞれの過去に向き合って終わらせようとする。
で、過去を引きずっている二人…半同居というスタイルがそれぞれの鳥かごみたいに見えて。
うん、嫉妬心が強い男と孤独な女の、不器用な者たちのドラマと言ってしまえばそれだけなんだけど…やはり夜にそれぞれに溜まってたものを吐き出すかのように啼かざるを得なくて、それが印象的。
そう、ダルマさんも転ぶんだし、ちょっと立ち止まって起き上がる様に進めばいいし…ラストは綺麗にまとめ過ぎだけど、いい意味で疼く様な余韻にはなってました。
なお、俳優陣では、山田裕貴…カッコ良さは全くないけど、惹きつける存在感が圧巻。
松本まりか…実に“生”めかしい演技を披露。
さらには、子役の森優理斗がいい味を出しまくり…中村ゆりかにカトウシンスケ らのサポートも良き。