パルパティーン

ファルコン・レイクのパルパティーンのレビュー・感想・評価

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)
4.2
TikTokで流れてきて見てみたいと思っていた映画。13歳の少年と16歳の少女のボーイミーツ映画かなと思っていたが、ラストシーンでそうでなくなった。前半は淡い青春ムービーだったけど、後半に向かっていくにつれてラストシーンの伏線回収がなされていった。

16mmフィルムということで映像が綺麗ではないが、そのぼやけ具合や見えないのを活かし恐怖感を見せてきていた。いつもはいいなと思ったセリフなどをメモしているが今回書けなかった。しかし、映像と音楽で魅せてきているからつまらないとは一切思わなかった。最近言語化できない作品が多くないかと思う。この映画も難しく感じた。

前半の映像では少年の気持ちが本当わかるし応援していた。いろんなシーンで心がむず痒いところがあり、少年よ頑張れと思っていた。前半と中盤あたりで自分の気持ちとしては、10代前半で本来は悪いこともいろんなことを経験できていろんな人と関わり世界が広がっているのを見て、いいなーと思っていた。自分にはそのような経験がなかった。今からでも遅くはないのかな?

ラストシーンで口がポッかーんと開いた。最初に思ったのは少女が言っていたことが現実に起きたのではないのかなと。その言葉通りにするためにその出来事が起きたのではないかなと。しかし、そのあとに安堵があるがその安堵はリアルなのか、それとも現実ではないのか。それを鑑賞者に問いかけるとは思っていなかった。


2023年89本目