ボギーパパ

ファルコン・レイクのボギーパパのレビュー・感想・評価

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)
4.3
劇場2023-67 DENKIKAN

🇨🇦🇫🇷合作映画

とても切ない、切なすぎる作品。

バスティアンはもうすぐ14歳。
日本で言えば中2病。
フランスの男の子はこんな感じなのか、、、
随分幼いようだが、大人の階段の登り始め。
母の友達家族と、恒例?のサマーバケーションのため、フランクからカナダのケベックへ、、、

そこには以前も夏を共に過ごした16歳のクロエが、、、このクロエちゃん、いやクロエ嬢。まさに思春期、成長期。とはいうもののいまだに少し幼さも残すメランコリックでコケティッシュな素敵なお嬢さんに、、、

そりゃ、バスティアンじゃなくてもドキドキするしムズムズするよ、と遠い昔を思い出す。
男の子はちょっとお姉さんに憧れるものなのです。

クロエのことが気になってしょうがないバスティアン。クロエの気を引こうと背伸びしたり、強がったり。

一方バスティアンのことを弟のように思いつつも、思春期女子特有のちょっと上から目線で、近寄ったり、遠ざけたりする思わせぶりなクロエ。

と、当初はうーーん、青春、ひと夏の経験、グローイングアップ系な甘酸っぱいストーリーかなぁと思っていた。
大人ぶって、嘘ついて、あと追っかけたり、戯れあったり、あーでもないこーでもないと
悩んだり悩まされたり。見ているこっちがムズムズしてしまう。
そしてそれで十分楽しんでいたところ、、、いやはや衝撃のラストへ!

さて、、、これをどう解釈すれば良いのか。ネタバレしないようにするとキーワードは「湖」「幽霊」
となれば、、、やはりあっちかな。そうでないとねキーワードが生きないもの、、
それでも普通に考えても良いのかもしれないとも思う。

もしかしたら本作においては解釈は二通りあって良いと思う。そんな気にさせる作品でした。そうでないとあまりにも切なすぎて、、、

とても良い作品。もう一度じっくり観たい!
ボギーパパ

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