のどか

レジェンド&バタフライののどかのレビュー・感想・評価

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
5.0
01.12 ジャパンプレミアにて。

とにかく刺さりまくった作品でした。
信長と濃姫の関係性が素敵すぎる。
決して多くは語らない演出、だからこそ心に響くものがありました。
心の動きがこんなにも繊細に伝わってくるなんて。
濃姫への感情移入が序盤から止まりませんでした。
言葉一つひとつを反芻し、濃姫の思いを感じ取ろうとすればするほど苦しくて。
どうか、どうか幸せになって欲しい。そんな気持ちで観ていました。
悲しく切ない物語を想像していたけれど、決してそうではない。
想像以上に笑えるポイントが多くて、「あ、古沢作品だ」と良い意味でクスッとなりました。

人間らしく、頑固で不器用な2人。
想いを伝えるのが下手で、愛情表現が分かりにくい。そんな似た者同士な2人が本当に愛おしくて。
こんなにもお互いのことを想っているのに……ともどかしくもあったけど、周りが優秀すぎてナイスだった!笑
思い出しただけで泣けてきちゃうな~
愛がこんなにも尊いものだったなんて、最近の私はすっかり忘れていました。

観る度に、ハッと気付かされるポイントがある気がする。
一度では素通りしてしまうような小さな変化や動きを隅々に散りばめる脚本や演出、そしてそれを完璧なまでに成し遂げる俳優陣、本当にお見事。
古沢さんの脚本は特にお楽しみが詰まっている印象だったので、かなりじっくり観た方だけど、拾いきれなかったと感じるシーンも多くて。
だからこそ公開日が本当に待ち遠しいです。

2時間48分は長くないか?と思っていたけど、笑って泣いてしていたらあっという間にエンディングでした。
観終わった後に空を見上げたくなるような、こんな気持ちになれる作品いつぶりだろう。

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以下イベントについて

レッドカーペットだからこそできる、綾瀬さんと木村さんの睨み合いの演出が大天才すぎました……
上映前でも鳥肌が立ったのに、本編を観て改めて思い返すととんでもないです……
綾瀬さんは、作品に全てを置いてきたんだなあってぐらい毎回抜けていて本当に可愛い 笑
でも、それだけ作品に対して真摯に向き合ってきた方だから、作品への思いは言い淀んだり茶化したりすることなくお話されていました。
中谷美紀さんが脇役に徹する方で、ご自身のお話よりも濃姫、信長、という感じでとっても好印象でした。
言葉遣いも綺麗で憧れます。
綾瀬さんとの爆笑エピソードも披露してくださって、美紀さんのInstagramから引用すると

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京都での滞在中、隙あらば我が姫おはるさんと天ぷらやすっぽんなど、美味しいもをいただきに出かけ、お互いに 「太ったねぇ」と言いながら、 鴨川沿いを歩いてホテルまで帰った日々が愛おしく感じられます。

あの方は、私のことを本当に侍女だと思ったらしく、 「おねぇちゃま、このあいだ、 大事な帽子をなくしちゃったみたいなので、鴨川沿いを歩くときに探して拾って来てください」なんておっしゃるものですから、 「御意」と申し上げ、鴨川沿いを歩く度に 「我が姫の帽子はどこじゃ?」 と 探しておりましたが、 「おねぇちゃま、 あの帽子、ホテルの押し入れの中から出てきたので、もう大丈夫です」 ですって!

映画「雨鱒の川」 での出逢いからはじまり、ドラマ 「JIN」、映画「リアル」、そしてこの度の「レジェンド &バタフライ」と、度々ご一緒しつつ、時折おいしいもの を共に楽しむおはるさん。

「目の中に入れても痛くない」 とは、このような心境なのだとと、姫様のお傍にいると実感させられるのでした。
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なんて可愛らしい。
このエピソードを披露されている様子からも、美紀さんが綾瀬さんのことを大好きなのが伝わってきて、すごくすごく微笑ましかったです。
お食事に出かけていたのは、時代劇は顔がふっくらした方が綺麗に映るからだそうです。

他にも書きたいことたくさんあるんだけどな~
今回姫様はスタイリングも完璧だったので、姫様の姿を認識するや否や「ビジュやばっ!!」と叫んでしまいました。
中谷美紀さんの言葉遣いを見習いましょう……。

上映後にサプライズで木村さん、綾瀬さん、監督がご登壇された際には、本編で既にボロ泣きの私、大号泣してしまいました。
「おしりをペンペンするシーンで、おしりをペンペンしていたつもりが後から聞いたら違ったらしい」と綾瀬さん。
「和服だったので大事なところは守られていました」と答える木村さん。
大号泣しながら大笑いする羽目になりましたとさ。
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