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レジェンド&バタフライのMKのレビュー・感想・評価

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
2.2
アマプラ、早々にありがとうございます。
早速拝見いたしました。
本作はなんと言っても、何がなんでもキムタクありきの作品にしか思えていない…描き尽くされた感のある織田信長を今更に再演する意味はなんなのよ…って、そんなテーゼに対して、若かりし日の我らが大ヒーロー、キムタクが何を描くか興味しかなかった。

結果としては…個人的にはもう少しな感じ。

昔、Macにこだわっていた友人が言い放った言葉…「Windowsの箱にMac入れてもMacみたいに格好良くないから嫌」を思い出す。

織田信長を演じるキムタクが自分にはそこまで格好良くなかったのかな?
妻が内助の功で夫を立て、立身出世していく信長像は初見だったけど、あまりイメージに合わない気がするのと、ましてやその信長はキムタクではない気がする。

あとダイジェスト感というか歴史的な出来事や人物の描写が漠然としていて、歴史モノとしての面白さがあまりなかった。
集中力が削がれていたのもあるけど、誰が誰だかだし、ましてや魅力的に描かれている人物はいなかった印象。

時代が追いつけないほどの才覚と野望に満ち溢れた青年と、その数少ない理解者にあって秀逸な妻、そんな二人の恋物語と、先見性ゆえに誰からも本質を理解されぬまま魔物化されていく信長、稀代の秀才光秀との確執、時代を凌駕していく秀吉、家康の台頭とか。

小説は読んでいないのと、横山光輝や麒麟がくる、の信長像が好みなせいもあるけど、あちらならば久利生公平ばりのキムタクで、皇室を敬い、民衆を導きながら、濃との愛に生きて国外に駆け落ちするような豪快かつイケメンな信長像がある気もしていただけにだいぶ残念な気がする。

そして綾瀬はるかちゃんは好きだけど、帰蝶様のイメージも刷新されきれず、染谷クン&川口春奈ちゃんに軍配が上がった。。

昔、ドラマの特番でキムタクが演じた織田信長の斎藤道三に初対峙するところの清々しさといったらなかったので、その再演を期待していたのかもしれないけど。。
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