・こすられまくった題材をどう料理するか？定番の題材を扱った作品の面白さはそこに有る。もちろん、信長はその中でもトップクラスにこすられてきた題材。本作は3時間弱の時間で信長（と帰蝶）を描くうえで、かなり思い切って勝負してて、僕はなかなか楽しんだ。
・本作はかなり割り切った描きかたしてて、「本能寺の変」以外では派手なチャンバラは多くない。桶狭間や金ヶ崎、比叡山焼き討ちなどの事件の、言わばインターミッション部分をクローズアップして、信長と帰蝶の二人のやりとりだけで構成してるような映画。この割り切りは結構、成功してると思う。
・本作の信長は、言ってみれば「ええカッコしい」なキャラとして登場する。これキムタクが演じる信長としては、ベストなキャラ造形じゃないだろうか。
