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空気殺人~TOXIC~のひでGのレビュー・感想・評価

空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)
3.7
GWにもう一本とても重厚な映画を観ているのですが、観るのも書くのも体力も時間が必要です。覚悟が必要、、

家では気分転換も兼ねて、ラブコメかコリアンクライムにしようかなと本作をチョイスしたんだけれど、、、本当に知らなかったのです。
この映画が韓国史上最悪の事件、被害者95万人以上の加湿器殺菌剤事件を扱ったバリバリの社会派映画だった、、空気に何かの毒を混ぜてるサイコパスの映画かと思っていた、、(結果的に大体合ってたけど、、)

しかも、かなりしっかり出来ていて、重く、辛い韓国社会の負の歴史を、いつものように上級のエンタテイメントに仕上げていく、韓国映画の底力をまたまた見せてくれた。

悪役=悪企業や担当役人たちの描写は、これでもか!というくらい、やや単純化されていますが、まあ、あれだけの大きな事件を起こした人たちはそのくらいに描いちゃってもいいだろう。

社会派作品というより、展開を楽しむ娯楽性が強いかもしれないが、負の遺産をまた映画で思い出すことは社会全体への貢献という意味でも価値があるのではないだろうか。
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