漫画原作、美人じゃないお姫様とイケメンじゃないヒーローのおとぎ話風ラブコメ。
原作好きだったので、丁寧に映画化されて嬉しい。話を知っていても綺麗な映像と音が付くとより感情が揺さぶられる。
あくまでおとぎ話的なノリかつラブコメなので、ややこしそうな政治や国の問題はサクサク進むし、登場人物も善人ばかり。それでも主人公たちの機転と優しさで物事が解決していく展開は気持ちが良く、優しさはいちいち涙腺に響く。
美人じゃないヒロインという設定だと過度に自虐的なキャラクターだったりするものだけど、サーラは優しく寛容なだけでなく自分をしっかり持っているから極端に自分を卑下することがないのも良かった。
ラブコメ王道の「勘違い・すれ違い展開」は大好物なんだけど、使い方を間違えると冷めることもあるスパイス。それがあくまで自然にシナリオに組み込まれてるのが良いんだよね。