映画好きの柴犬

金の国 水の国の映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

金の国 水の国(2023年製作の映画)
3.8
ライララさんの素顔が見たい

 これは、意外と出来がいい。ほんわかした絵柄で、もっとベタベタのラブストーリーかと思っていたら、意外としっかりした宮廷政治劇だったりしたので驚いた。もちろん、作風はほんわかなので、「王宮では何が起こるか分からない」とか言いつつも、決して人が死んだりはしないので、安心して見ていられる。登場人物が多く関係が入り組んでいるので、説明的な台詞が多くはなっているが、ラブストーリーと宮廷政治劇のバランスをうまく取りつつ2時間に納めた構成力は見事。

 主人公のサーヤとナランバヤルのただのいい人じゃないちゃんと人間味のあるキャラがいいし、声を当てた浜辺美波と賀来賢人もそつがなかった。実は鍵を握る役柄のレオポルディーネ(戸田恵子)にもうちょっとスポットが当たると、なおよかったかも。