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四月のnuのレビュー・感想・評価

四月(1962年製作の映画)
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初イオセリアーニ。美しいショットと遊び心のある音の使い方の数々に魅了された。監督の希望で台詞のある箇所は訳されていないようだが、その徹底ぶりの理由が分かるような音へのこだわりだった (意味を知りたい気もするが)。画に関しては、住民が窓を開けたりアパートの中を歩いたりするタイミングが絶妙に計算されているようで快かった。去るカップルをフレームにぎりぎり収まるぐらいの地面に近い位置(?)で捉えていたのも記憶に残る。このような見せ方をするので、物語は複雑なのかと思いきや、明確な趣旨を持っており、若干教訓的である。この点は少し意外に感じた。
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