ai

バーバリアンのaiのレビュー・感想・評価

バーバリアン(2022年製作の映画)
-
2023年、248本目。

廃れた町に佇むとある一軒家の恐ろしい秘密とは。
この作品はホラーという皮を被った社会派ドラマだった。
幾重にも風刺が重なる物語はじわじわとボディブローのように効いて目眩がする。

ホラー界において"馬鹿でギャーギャー騒ぐお色気担当女"ではなく、危機管理能力が人並みにあり共感できるヒロイン像というのも珍しかった。
男女で見えている世界の違いは一生交わらない気がしていたけど、飲み物の開封を目の前でしてくれるという行為はマナーとして当たり前になって欲しいと願う。

そして後半、人類誕生から現代において蔓延る有害な男性性をまざまざと見せつけられて心底震えた。
悪気のない性加害ほど恐ろしい物はない。
その結果が皮肉にも自らを滅ぼすという完璧なストーリー。
ai

ai