Koichi

バーバリアンのKoichiのレビュー・感想・評価

バーバリアン(2022年製作の映画)
3.5
仕事の面接のためにデトロイト、バーバリー通りの宿舎を借りた女性が体験する恐怖を描くホラー。

深夜に宿舎についた女性だったが、そこにはすでに見知らぬ男性が宿泊していた。しかも、地下に隠し部屋があり、そこには薄汚れたベット、そしてビデオカメラが…物語の序盤はまさに“あるある”な構成を予想していたが、まさかあんな展開になるとは!自分が想像しいた物語と全く違っていたことに驚いた。

今回の作品は3部構成のような感じだ。1部は仕事の面接で訪れた女性主体の物語。2部目はこの物件の所有者である問題を抱えた男性の物語。そして、3部は結末へと向かう物語だ。しかもこ、かなり転調強めの構成で、それがとても印象的だった。

今回の作品を例えていうなら、『ドント・ブリーズ』からの『クライモリ』のような“なにか”が!といった雰囲気に感じたがどうだろうか。

この物語は終始“理不尽”な空気感しかない。それは事件に発端から最後の結末に至るまで本当に不条理極まりない。徹底的に後味が悪いわけではないが、モヤモヤした感じも残ってしまう。ただ、あのストーリーと構成は「間違いなく秀逸な作品だと言っても言い過ぎではない。」そんな作品だ。
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