ビル・スカルスガルドの正体がホラーなのかと思っていたら、予想外の方向に話が転がりだし...
前半は主人公の目線から地下の部屋が恐ろしく感じていたのに、ジャスティン・ロングがウキウキで監禁室の広さを測り始める後半からコメディ要素が加わってしまう不思議なホラー映画。まあ、女性目線から見て直感的に「ここで何かよくないことが行われていた」と恐怖を感じるのに対して、同僚との電話でのやり取りから、おそらく、たぶん、間違いなく、性加害者であろう男性キャラクターは意に介さないという描写でもあると思う。最後はしっかり（ロングを）締めてくれるのでスッキリできる。
財政破綻したデトロイトが舞台だが、数十年前の一見平和で秩序が保たれているように見えるコミュニティで、密かに監禁が始まっていたこと、警察が機能しないほど荒廃した現在の街の様子など社会背景も考えさせられる。
