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バーバリアンのblacknessfallのレビュー・感想・評価

バーバリアン(2022年製作の映画)
3.7
デトロイト郊外の寂れきった住宅街の邸宅は今や簡易宿としてレンタルされていた。求職の面接のためにアプリでレンタルした女性テスがその家を訪れると既にキースという男が居た、彼は別のアプリでこの部屋をレンタルしたという、キースに不審を抱きながらも夜もふけ他の宿もないことからテスはキースと一晩を過ごすことに…

この導入で見るからに何か裏がありそうな怪しさを纏うキースの佇まいから、サイコパスの魔の手にかかる系のサスペンススリラーかと思いきや、この家の地下の地下に長年住みついている狂人親娘の襲われるという変化球なスラッシャー映画だった。スラッシャー映画版『パラサイト 半地下の家族』じゃんかよ🤣
前フリがあまりに巧みなんで地下から狂人娘がウゴォーーと咆哮して現れた時はびっくりしたよ!えっ?そういう話だったのかよーって😆
サイコパス男よりこういう『悪魔のいけにえ』系の人間なのに人を超越した狂人のスラッシャー映画の方が好みなんでね😏

狂人娘は彼女の父がパラノイア系のシリアルキラーで80年代に地下に籠り近親相関を繰り返してたことで産まれた。
その影響で知能が低く地下という閉ざされた空間で育ったから獣のような意識になってる。
導入の巧みなミスディレクションや真相の見せ方が考えられている。なのでこの設定の異常さとリアリティーのバランスも絶妙。工夫をこらして怖がらせようとしてる姿勢を感じる。

狂女の容姿がグロテスクで生理的な不快感を煽ってくるところにも怖がらせるための工夫を感じた。
薄らハゲのロン毛でお岩さんを思わせる不気味な顔で上半身裸。彼女が全身が映し出されたシーンのインパクトはかなりのもの。
そして、一番工夫を感じたのはこの狂女が人を襲う理由。殺戮するために人を地下に引っ張り込んでるわけではなく自分の赤ちゃん👶として育児するためなんだよ。抵抗されて結果的に殺しちゃってるだけで。彼女に囚われたテスともう一人の男(キースは殺されたので別人)は彼女が悪魔みたいな爪の生えた手に持った哺乳瓶からミルクを飲まされる。さらに彼女は囚えられて錯乱する男を宥めようと抱きしめて自分の乳房を吸わせようする。このシーンが殺戮ゴアシーンより恐怖だった。醜怪な容貌の女性に無理やり赤ちゃんプレー👩‍🍼を強要される恐怖と屈辱、そして気持ち悪さは男の身としてあまりに想像しやすい。鳥肌が立った。コワきめぇぇ😨🤢
ヤられた方は堪らないけど、彼女は地下でずっと育児のガイド番組のビデオを流していてそれに習ってあれこれしてるから、本当に母性の発露なんだよな。
切ないよな。何気にスラッシャーでありながら彼女が一番の被害者なんで。最後、キモがりながらも彼女に同情した。でも、おれも彼女と赤ちゃんプレー👩‍🍼は無理だし、どうしたもんかと思ったら、閃いた💡
オタクを彼女のところに放り込めばいいんだよ。あいつ等普段から「俺様達に女をあてがわないのはオタク差別らー😡」とかピーヒャラ騒いでるじゃん。男尊女卑で被害者意識と権利意識が異様に高いのに弱者やマイノリティの権利や尊厳を踏み躙る発言をするか変なアニメ見てシコってるだけの差別とエロで構成された醜悪な生き物にあてがわれたい女性なんていないんでね😏 そんなオタクでも本作の狂女さんは深い母性で赤ちゃんプレー👩‍🍼してくれるからウィンウィンじゃんかよ😍
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