ちょうどジョン・アーヴィングの『オウエンのために祈りを』を再読している中に、こんな一文があった。レビューに代えて掲載。
以下、引用。
「マリリン・モンロー はいつも最良の男を探してた。たぶん、一番高潔な男を求めていた。たぶん、良いことをする一番の能力をもった男を求めていたんだ。 それで、そそのかされた。何度も何度もだまされ、はめられ、利用され、燃えつきてしまったんだ。この国とちょうど同じように。この国は救い主を求めている。この国は善人に見える権力者のいいカモだ。 ぼくたちは彼らを モラリストだと思いこみ、彼らはただぼくらを利用する。きみとぼくにはこんなことが起きつつあるんだよ」 オウエン・ミーニーは語った。「ぼくたちは利用されようとしているんだ。