なるほど「ナウシカ」をちょい想起させ、臭ってきそうなまでのビジュアルの魅力が引っ張ってくれる、ディストピアSF…!
さして説明がつかなくてもこちらの想像力を刺激する生き物やガジェット、美術全般の分かってらっしゃる“汚れ具合”に、ポップなアクセントになっているお子さん見守りドローン…前半はとにかく『あ゛〜、こーゆーの好き!』と、多幸感に浸りっぱなしでした。
「飛行艇の墜落事故で怪我を負った別世界の少女との出会い」…という展開のナウシカちっくさだって、全然ウェルカム!…だったけれど、正直中盤以降、主人公の主体的な行動・話の推進力の弱さが、やや気になってしまった。魅力的な数々の設定も、いまいち活かしきれなかった印象。
「あなただけでも逃げて!」
「ダメよ! 一緒に逃げましょう!」
…のやり取りは、もーちょい状況の“追い詰められ”具合強めで見せてくれ…!