19世紀初頭のボクシングの誕生と全英チャンピオンになったジェム・ベルチャーの半生をフィクション交えて描いたもの。
マット・フッキングス脚本・主演、ラッセル・クロウが主人公に多大な影響を与えた素手拳闘士の祖父ジャックを演じていた。
酒に浸り素手拳闘に興じている祖父を母はよく思わず息子のジェムが格闘家になることに反対。
しかし戦えばお金がもらえることから家計のためもあり、慕っていた祖父のアドバイスを受けて身を投じていく。
ラッセル・クロウが強い爺さん演じてるのがツボる。体は丸々してるし酒浸りだが、「自分はダメ男だが、規律を守れば真のチャンピオンになれる」という。
その一言がジェムの背中を押す。彼にとっては祖父はヒーローだったんだろう。
力をつけ注目度も上がるにつれ悪い輩も近寄ってくるし、生活の変化にも慣れなくていつか落ちぶれていくのではないかと指導者ビルと同じ気持ちで見ていた。
そんな彼を悲劇が襲うわけだけど。
これはボクサーじゃなくてもキツい状況、その後のジェムの破滅的な様子が見ていてつらい。
どん底から再度立ち上がり元の場所まで戻るのは並々ならぬメンタルをもっても難しいと思うが、彼はふたたび戦おうとする。
ボクシングの誕生、最年少チャンピオンになったことももちろんそうだが、この不屈の精神も歴史に名を残す要因だったのかもね?…と思ったら、復活部分はフィクションだった😅
史実では1811年に30歳で病気とアルコール依存症により亡くなっていた。
アルコールの悪い部分まで祖父から引き継いでしまったのかもなぁ