gesu

灼熱の魂 デジタル・リマスター版のgesuのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

1+1=1?
ドゥニ監督過去作ディグ。ナイスタイミング4Kリマスター。
いやーこれは手放しに面白いと言えるんじゃないでしょうか。
戦争宗教思想民俗から人間の種と尊厳を謎解きで語る。この尺このボリュームでまとめあげんのすげえ。
謎の多い母の生涯と遺言、真実を認めることは必然的に残酷な面も見なくてはいけないわけで…
ナワルに降りかかり続ける災難の数々、とてもじゃないが耐えきれないよ…
なんかもう生物的に勝てないというか、母となった人間の底知れぬ愛の力というか、ひどく自分が狭小な心の持ち主なのではと思ってしまう。
過去と現在が行ったり来たりしつつ違和感なく進む。
バスのシーンは震える。
信仰で生死が別れてしまう不条理。
学をつけて世界が広がっても圧倒的暴力でメチャクチャにされてこれまた絶望、政治犯て殺されずに収監されるんすね。
その後はもう見てられん、人間の尊厳がすり潰されて途方もない時間塀の中、歌で精神を保っていたのか。想像すらできん。
真実が完全に詳らかになったあとはもう絶望するしかないよ見てるこっちは。
共にいることが大切っていったってね。あの双子も、兄もかかえるにはあまりにデカすぎるよ…
自分が兄ならその場で自殺しちゃうよ多分。
帰りがけに家系ラーメンを食べて帰ったのですが、あんまり味覚えてないす。
昔の作品、かつ忙しさで今年あまり映画見てないけど、このままいけばこれ今年一かも。
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