2010年公開のカナダ映画。
監督は「プリズナーズ」でハリウッドデビューを果たす直前のドゥニ・ヴィルヌーヴ。
カナダのケベック州で暮らす双子の姉弟が母の遺言に導かれて中東の某国で父と兄を探す話。
原作は戯曲とのこと。
あまりにセンセーショナルな運命。
ヘタするとご都合主義っぽくなりそうな展開に丁寧な語り口と巧みな映像表現がリアリティを与えてます。
俳優陣の佇まいもいいですね。
とにかく重い。
レバノン内戦については概要レベルの知識。
それでもその凄惨さがヒシヒシ伝わります。
狂った戦争が狂った人生を作り出す。
細かく振り返ればいろんな矛盾や違和感があるのかもしれないけど、鑑賞中は作品のテイストが超ヘビー級でそれどころじゃなかったです。