監督舞台挨拶付で鑑賞。
少年時代に妹を殺された経験を持つ新聞記者の薫は家族同然に面倒を見ている少女・茜がある日、同級生を突き飛ばして殺害した報せを受ける。被害者少女・ミナミの家族が経営する町工場にはミナミが兄のように慕う男・香川晃が勤めており、人と人が絡み合う果てに薫と晃の過去の因縁が明らかになって…というお話。
少年法?の14歳未満の犯罪は責任能力が無いため裁かれないことがメインのテーマになっていて、裁かれないが故に、自分を許せずまた許されもせずといった苦しみがあることを描いていた。
このテーマは薬丸岳の小説『友罪』とも共通するものである。
感想としては、テーマ的には非常に興味深いのだけれども、詰め込みすぎてボヤけたのが惜しいなあというもの。
二部仕立てのような構成ですが、後半パートが重くて前半がフリになってる感じで浮いてしまっていた。
ただ、誰かや自分を許すということの難しいが故に美しいものであることについてはとても伝わってきた。
監督の舞台挨拶見ててもとてもお優しい方なんだろうなあっていうのが伝わってきたし。
主題歌がハルカトミユキなの知らなくて、ファンなのでめっちゃ嬉しかったし、相変わらず歌詞が良すぎる。